最終更新日:2016年11月10日
加茂谷地区の周辺にある見どころを紹介します。
お松大権現 二十一番札所・太龍寺 午尾の滝 アナンムシオイガイ 水井町のへんろ道
有馬・鍋島の猫騒動とともに日本三大怪猫伝のひとつとして知られる『お松大権現』です。
江戸時代に奉行の非理非道な裁きに、死を決して直訴し処刑されたお松という女性の愛猫が主人の遺恨をはらすため妖怪に変化し、奉行などの家々に怪事異変を起こし続け仇を討ったという伝説が残っています。
勝負事や合格祈願の神様として知られており、受験シーズンには多くの参拝客で賑わっています。
四国八十八ヶ所霊場第二十一番札所太龍寺(高野山真言宗・舎心山常住院)は、阿南市最西部の太龍寺山(618m)の山頂付近にあります。
本尊は虚空蔵菩薩、大師堂の裏には弘法大師空海を祀る御影堂があり、このことから「西の高野」といわれる名刹です。
広い境内の北東部には、八大童子を祀る北舎心嶽、南へ約500mの南舎心嶽には「弘法大師坐像」が鎮座し、太龍寺のシンボルです。
南東部の36丁くだった所に霊場「龍の窟」という鍾乳洞がありましたが、残念ながら50年ほど前に石灰鉱山会社に売却され、取り壊されてしましました。
深瀬町にある落差30メートル程の滝です。
冬の水量の少ない時は白布をさらしたように美しく、 豊かな夏は豪壮という言葉がよく当てはまる滝です。
四季の移り変る周囲の樹木を縫って落ちる景観は一見の価値があります。
午王の滝と名づけられたのは、そばにある神社の午頭天王が「午王」と称されるところから。かつては秋祭りでお御神輿の関係者は滝壺に入って身を清めたそうです。
平成25年1月に発表された極小のカタツムリである『アナンムシオイガイ』は、世界で水井町にしか生息が確認されていない固有種です。
他にも、約80種の希少なカタツムリが生息する地区として水井町はマニアにとってよく知られた地域です。
『アナンムシオイガイ』が発見された太龍寺周辺は阿南市生物多様性ホットスポットにも選定されています。
加茂谷周辺には、第二十番札所鶴林寺から大井集落を通り、水井橋を渡って水井集落から第二十一番札所太龍寺へ至る、現在最も一般的に歩かれている「太龍寺道」、14世紀南北朝時代の道標が残る「四国最古のへんろ道」である「かも道」や、大龍寺から尾根沿いに阿瀬比まで続く「いわや道」「平等寺道」、そして「北地道」や「中山道」など多くの古い遍路道が残っています。
これらの遍路道はその大部分が自然の土の上を歩く山道で、地元の人々や「加茂谷へんろ道会」が、お遍路さん達が安全・快適に歩けるように定期的に清掃・整備を行って大切に保存しています。
水井町から大龍寺へ至る「太龍寺道」の紹介動画です。
加茂谷地区にはさまざまな野鳥も生息しています。